慶應のSFCをはじめとして医学部、それに多くのAOや公募制の入試には小論文が出題されます。
日本全国多くの受験生は、小論文対策として、月に1~2回程度の通信添削を受けたり、小論文の書き方テクニックの本を読みながら練習していると思います。
しかし、その方法、まったく効果がないとはいいませんが、頑張ったわりに効果が薄いということも事実です。
小論文には型があります。
これは小論文の書き方参考書などに記されていることなので、「そんなこと分かっているよ!」という方も多いとは思いますが、「分かる」と「出来る」はまったく違います。
分かっているつもりの生徒の小論文を添削すると、だいたいが型から逸脱していますね。
これは、口酸っぱく何度も指摘を受けないと、なかなか直らないものです。
人間の癖って、一度や二度の指摘ではなかなか直らないのと同様、小論文にも無意識に受験生の癖が出てしまうものなのです。
無意識だから自覚がありません。
具体的にどの箇所がどういけないのか。
この癖を指摘してもらえないと、なかなか上達しないものです。
それはそうでしょう、自分の悪いところ、直すべきところが分からないまま、何度も何度も違う問題を解いたところで、ある問題は高得点、ある問題は点数低いということを延々と繰り返すだけです。
ですので、小論文に対して本気に取りくもうと考えたら、一つの課題文に何度もトライすることが、じつはもっとも最短で上達する方法なのです。
もちろんプロの指導者がいることが前提ですが。
ひとつの課題に対して小論文に取り組む。
まずいところの指摘を受けて書き直す。
また修正箇所の指摘を受ける。
そしてまた直す。
これを3~5回ほど繰り返せば、格段に今後の上達の速度が変わります。
ひとつの課題文に対して何度も書き直すからこそ、早く小論文の「型」が身につきやすいのです。
一極集中、短期集中でみっちりと取り組む時期を設けるか設けないかが、小論文上達の成否を握るといっても過言ではないでしょう。
これはあなた自身も身に覚えはありませんか?